どんな職業か
保険会社の社員として、代理店契約により保険商品の販売・契約の代理・媒介を行う代理店に対して、商品情報の提供、関連制度の説明、販売や経営に関するアドバイス等を行い、代理店の営業活動を支援する。通称では「ソリシター」と呼ばれている。 病気や不時の災害、事故に遭遇したときなどに経済的な助けとなるのが保険商品であり、主には損害保険(自動車保険、火災保険、地震保険等)と生命保険がある。販売ルートとしては、保険会社の直販、代理店、保険仲介人(保険ブローカー)があるが代理店の果たす役割が大きい。特に、損害保険は加入契約のほとんどが代理店扱いによっている。そうした中、保険会社代理店営業は、保険会社の社員として、それぞれの代理店との信頼関係を築き、代理店が売上げを伸ばし規模を拡大するため、新たな代理店を立ち上げて成長させるためのサポートをすることが仕事といえる。 保険会社の規模にもよるが、通常、保険会社代理店営業は1人で数十社の代理店を担当し、日常的に訪問したり、連絡をとって業務をサポートする。具体的には、担当する代理店に、商品情報の提供や関連する制度の説明を行うとともに、代理店の経営状態を確認し、営業方針や販売スキルの指導、従業員の採用等についてのアドバイスも行う。代理店の営業員とともに顧客を訪ね、実際の営業方法を確認することもある。また、地域の特徴や市場の動向を把握し、新規の保険代理店の立ち上げを計画するのも仕事のひとつである。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.8 | 137 / 498 | 上位28% |
| 交渉 | 4.3 | 49 / 498 | 上位10% |
| 文章力 | 4.1 | 169 / 498 | 上位34% |
| 説明力 | 4.1 | 212 / 498 | 上位43% |
| 指導 | 3.8 | 180 / 498 | 上位36% |
| 説得 | 3.8 | 153 / 498 | 上位31% |
| 読解力 | 3.7 | 250 / 498 | 上位50% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.7 | 120 / 498 | 上位24% |
| 他者の反応の理解 | 3.7 | 193 / 498 | 上位39% |
| 他者との調整 | 3.7 | 205 / 498 | 上位41% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 3.4 | 23 / 508 | 上位5% |
| 販売・マーケティング | 2.9 | 25 / 508 | 上位5% |
| 事務処理 | 2 | 209 / 508 | 上位41% |
| 社会学 | 1.7 | 84 / 508 | 上位17% |
| ビジネスと経営 | 1.6 | 133 / 508 | 上位26% |
| 経済学・会計学 | 1.6 | 73 / 508 | 上位14% |
| 心理学 | 1.6 | 138 / 508 | 上位27% |
| コミュニケーションとメディア | 1.6 | 188 / 508 | 上位37% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.4 | 280 / 508 | 上位55% |
| 人事労務管理 | 1.2 | 218 / 508 | 上位43% |
なるには
保険会社に就職し、代理店営業部門に配属される。仕事に就くために、特に学歴や資格は必要とされない。しかし各代理店にいる営業員は保険を取り扱う営業活動を行うために「損害保険募集人一般試験」(一般社団法人日本損害保険協会)、「生命保険一般課程試験」(一般社団法人生命保険協会)に合格し、「損害保険募集人」「生命保険募集人」として登録することが義務付けられている。そのため保険営業への支援等を行う立場にある代理店営業は、代理店にいる営業員と同等以上の知識を持つ必要がある。入社後に社内研修やOJTを通して知識等は身につけられるが、「損害保険募集人一般試験」、「生命保険一般課程試験」の受験を推奨されている。仕事で得た知識を生かして代理店として自分が独立する場合もある。 自社の保険商品の知識はもちろん、関連の制度、法律等も理解している必要があり情報収集、自己啓発が求められる。また保険会社と代理店を円滑につなぐ役割を担っており、代理店と日常的に連絡をとり、その業務をきめ細かくサポートできるコミュニケーション力も重要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.5 |
| 高卒 | 0.4 |
| わからない | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
関連する資格
- 生命保険業界共通教育制度一般課程試験
給料
賃金構造基本統計調査では「保険営業職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には2の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 337.8千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 638.8千円 |
| 平均年齢 | 46.9歳 |
| 平均勤続年数 | 11.1年 |
| 労働者数 | 22,685人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤273.9千円
- ≤283.5千円
- ≤301.6千円
- ≤314千円
- ≤461.5千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「販売従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率2.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人161.9千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比11.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比12.9%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
販売従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 販売49.7%
- サービス職業22.3%
- 事務9.9%
- 専門的・技術的職業6%
- 運搬・清掃・包装等5.6%
- 生産工程2.7%
- その他2.4%
この分類に入った人のうち、50.3%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
勤務先は損害保険会社、生命保険会社であり、雇用形態は正社員が一般的である。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。 勤務時間は、朝から夕方までの通常勤務形態が一般的であるが、フレックスタイム制等を導入している場合もある。週休二日制で休日は土日祝日が一般的である。 代理店を回る外勤と事務処理等のデスクワークの両方がある。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 証券外務員近さ 0.785
- 広告営業近さ 0.755
- 保険営業(生命保険、損害保険)近さ 0.747
- 独立系ファイナンシャル・アドバイザー(IFA)近さ 0.662
- キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント近さ 0.649
- ファイナンシャル・プランナー近さ 0.643
- 携帯電話販売近さ 0.629
- 医薬情報担当者(MR)近さ 0.626
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)