どんな職業か
国や地域、会社の間に立って、原材料や製品の売り買いの仲介役をするのが基本的な仕事である。 大手商社の場合、取引の約半分は国内取引、残りの半分は貿易取引で、我が国の輸出・輸入だけでなく、我が国を経由しない外国と外国との第三国間取引も行っている。 仕事は、どこでどんな品物を売りたがっているか、又は買いたがっているか、数量や価格はどのようになっているかなどを調査することから始まる。取り扱う商品は「ミネラルウォーターから通信衛星まで(日本貿易会HPより引用)」と多種多様で、非常に幅広い情報を組織的に収集する。その中で、数量や価格、時期などの取引条件のまとまったものについて契約を結ぶ。この際、取引先がきちんと商品や代金を準備できるか、経営に不安がないかといった信用状態を調査することも重要である。また、貿易取引の場合は為替相場の動向に注意を払い、為替差損を生じないようにすることも必要である。 取引が決まると契約を結び、運搬の手配、商品の引き渡し、通関手続、代金の決済などを行い、取引を完了させる。 また、取引を仲介するのみではなく、海外に現地企業を設立して、海外投資と貿易を一体のものとして資源開発等を行ったり、様々な情報、将来展望をもとに国内外において新規事業を開拓する仕事もある。
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.5 | 199 / 498 | 上位40% |
| 交渉 | 4.2 | 55 / 498 | 上位11% |
| 読解力 | 4.1 | 206 / 498 | 上位41% |
| 説明力 | 4.0 | 228 / 498 | 上位46% |
| 他者との調整 | 3.8 | 186 / 498 | 上位37% |
| 文章力 | 3.7 | 227 / 498 | 上位46% |
| 説得 | 3.7 | 182 / 498 | 上位37% |
| 指導 | 3.7 | 217 / 498 | 上位44% |
| 他者の反応の理解 | 3.5 | 233 / 498 | 上位47% |
| 論理と推論(批判的思考) | 3.4 | 185 / 498 | 上位37% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 顧客サービス・対人サービス | 3.1 | 53 / 508 | 上位10% |
| 販売・マーケティング | 2.9 | 23 / 508 | 上位5% |
| 事務処理 | 2.6 | 99 / 508 | 上位19% |
| ビジネスと経営 | 2.4 | 27 / 508 | 上位5% |
| 輸送 | 2.2 | 20 / 508 | 上位4% |
| 経済学・会計学 | 1.9 | 46 / 508 | 上位9% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.9 | 151 / 508 | 上位30% |
| 人事労務管理 | 1.8 | 57 / 508 | 上位11% |
| 生産・加工 | 1.7 | 131 / 508 | 上位26% |
| コミュニケーションとメディア | 1.7 | 160 / 508 | 上位31% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.1 | 320 / 426 | 上位75% |
| 発話表現 | 2.9 | 237 / 426 | 上位56% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 2.9 | 168 / 426 | 上位39% |
| 記述理解 | 2.9 | 205 / 426 | 上位48% |
| 記述表現 | 2.9 | 236 / 426 | 上位55% |
| 発話理解 | 2.8 | 235 / 426 | 上位55% |
| 独創性 | 2.8 | 145 / 426 | 上位34% |
| 演繹的推論 | 2.8 | 202 / 426 | 上位47% |
| 帰納的推論 | 2.8 | 187 / 426 | 上位44% |
| 記憶力 | 2.7 | 252 / 426 | 上位59% |
仕事内容
- 国や地域、会社の間に立って、原材料や製品の売り買いの仲介役をするのが基本的な仕事である。
- 市場動向を探るために業界誌や人脈のネットワークを使って情報を集める。
- 原材料や製品の需要と供給に関する情報を収集する。
- 原材料や製品の売買に影響を与える地域的・国際的要因について調査する。
- マーケティング活動の報告書を作成する。
- 商品についてリストを作成し、価格あるいは料金を設定する。
- 取引先の信用調査をする。
- 製品の取引の案を作成し、供給側と購入側に提案する。
- 仕入先との取引条件について交渉する。
- 契約書を作成し、契約を結ぶ。
- 商品の運搬や引渡しの手配をする。
- 商品の通関手続きの手配をする。
- 在庫を管理する。
- 債権保全措置をとる。
- 為替相場の動向に注意を払い、為替差損を生じないようにする。
- 市場のニーズ等を踏まえて新商品を開発する。
なるには
入職にあたって専門知識や資格は特に必要とされないが、就業者は大学卒が多い。貿易取引は外国語での交渉が必要となるため、入職後に語学研修が継続して行われる。また、入職後数ヵ月間は、貿易実務をはじめとする国際的なビジネス慣習等の研修が設けられている。更に、取り扱う商品が幅広いため、どこに配属されるかによって実務に必要な専門知識は異なり、専門的な研修に加えてOJTで身につけるのが一般的である。 対人関係が重要な仕事のため自分の意見をきちんと述べられることや、積極的にぶつかっていく行動力、チームで取引を進めていくための協調性、豊かな国際感覚が求められる。また、海外駐在は先進国とは限らないため、様々な環境に適応できる生活力も必要である。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| 高卒 | 0.3 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| わからない | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
| 短大卒 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「その他の営業職業従事者」として集計されています(2023年・全国)。この区分には1の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 386.2千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,160.1千円 |
| 平均年齢 | 41.5歳 |
| 平均勤続年数 | 12.4年 |
| 労働者数 | 97,544人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤323.7千円
- ≤338.9千円
- ≤358.8千円
- ≤380.3千円
- ≤410.4千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「販売従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率2.6%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人161.9千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比11.6%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比12.9%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
販売従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 販売49.7%
- サービス職業22.3%
- 事務9.9%
- 専門的・技術的職業6%
- 運搬・清掃・包装等5.6%
- 生産工程2.7%
- その他2.4%
この分類に入った人のうち、50.3%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
各種商品を取り扱う総合商社と、特定の商品を扱う専門商社とがある。商社に勤める社員の多くが営業を担当している。海外駐在員の比率は、商社によって様々である。 休日は週休二日制が一般的である。労働時間は、海外との取引で、時差の関係から深夜に連絡を取り合わなければならない場合などに残業が生じることがある。 海外勤務、地方勤務としての転勤や、海外・国内各地への出張が多い。 海外駐在については、条件が整えば入社2~4年で赴任することもあり、若手が積極的に活用されるのも、商社の特徴である。配属される部門にもよるが、退職するまでに2・3回の海外駐在を経験することもある。 商社の原動力は人であり、人材を集め育てる必要がある。 給与水準は全体として他業界に比べて高めである。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 会社経営者近さ 0.668
- 企画・調査担当近さ 0.663
- 営業課長近さ 0.656
- コンサルティング営業(IT)近さ 0.641
- IR広報担当近さ 0.632
- 中小企業診断士近さ 0.627
- 住宅・不動産営業近さ 0.620
- 経営コンサルタント近さ 0.617
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)